春は転居の多い季節。急激に需要が高まるため引っ越し料金も高くなります。
しかし、引っ越しをするとなると引っ越し代以外にも色々な出費が発生します。賃貸の契約料や物件を探すときなどの交通費、家具や家電を買い替える費用など、何かとお金が出ていくタイミングです。できるだけ引っ越し代を抑え、出費を減らしたいところ。
では、どんなことに注意すればお得に引っ越しできるのでしょうか?
引っ越しの時期が値段を左右する
タイミングに気をつけるだけで引っ越し費用は大幅に削減できます。
引っ越し料金を安くするための方法はいくつかありますが、その中でも最も効果が高いのは時期をずらすことです。
繁忙期を避ける
引っ越しが集中する時期は決まっています。
最も混雑するのは春先。
毎年2月から4月の頭にかけてが繁忙期になります。
特に3月は引っ越し需要が高く、料金も非常に高くなります。
その他にも、ゴールデンウイークや年末年始などの長期休暇や連休も引っ越しが多くなります。
それ以外の月でも、土日や祝日は引っ越し希望者が多いため、平日よりも料金が高くなります。
また、1ヶ月の中では月初よりも月末に引っ越しが増える傾向にあります。
少しでも安く引っ越すためには、こうした引っ越し業者が混雑するタイミングを避けることが重要です。
同じ内容の引っ越しでも時期が違えば2倍近く値段が違うことも
同じ場所、同じ荷物量の引っ越しでも、日程次第で倍近く料金が違うことも珍しくありません。
繁忙期には20万円近くかかる引っ越しでも、閑散期を狙えば10万円ほどで済むケースも少なくありません。
引っ越し料金は旅行代金と同じように混雑状況で変動します。これを知らずに引っ越ししてしまうと大きく損をするかもしれません。
繁忙期に安く引っ越すためには
混雑する時期を避けるべきだとはわかっていても、なかなか引っ越し時期を自分で決められないという人も多いです。
どうしても引っ越しシーズンからずらせない場合、どんなことに気をつければ費用を抑えられるのでしょうか?
早めに業者を決める
繁忙期に引っ越しをする上で最も大切なのはできるだけ早く行動をはじめること。
もたもたしているとあっという間に予約で埋まってしまい、安い業者を選ぼうにも選べなくなってしまいます。
多くの場合、引っ越し業者は2ヶ月ほど前から見積もりを受け付けています。
荷物が多く、大きなトラックが必要になる家族引っ越しの場合、どんなに遅くても1ヶ月前には見積もりを依頼しましょう。
単身の場合でも、3週間前には業者を決めておきたいです。
引っ越し希望日直前になると、業者の選択肢はあまり多くありません。
それどころか受付停止していることもあります。確実に引っ越しするために、できるだけ早く業者は抑えておきましょう。
複数の見積もりを比べる
繁忙期に限らず、引っ越しの際は必ず複数社の見積もりを比べる相見積もりを行いましょう。
混雑状況は業者によって様々です。
当然、見積価格も各社で微妙に違います。
安く引っ越しするためには、いくつかの見積もりを見比べてみることが大切です。
また、引っ越し業者の中には法外な料金を請求してくる悪質な業者や、異常に安い代わりに非常に質の低いような業者も存在します。
そうした業者を避けるためにも、どのぐらいが相場なのかを相見積もりで知っておくことが大切です。
複数の見積もりを揃える際は、一括見積サービスなどを利用すると手間は省けて便利です。
一番のピークは避ける
同じ繁忙期でも、最も混雑する3月下旬とそれ以外の時期では料金が違います。
新生活にあわせて引っ越ししなければならない場合でも、3月後半を避けるだけで節約になります。
また、同じ週でも土日よりも平日のほうが安くなりやすいです。
日程は業者都合にあわせる
細かい日程を引っ越し業者に選んでもらうのも有効です。
引っ越し業者の手が空いている日・時間帯に決めてもらうことで割引があることが多いです。
見積もりまでに運ぶ荷物を明らかにしておく
引っ越し業者から見積もりを取るときには、何を運び、何を残し、何を処分するのかを明らかにしておきましょう。
引っ越し料金は荷物の量、正確には使用するトラックの大きさで決まります。
引っ越し業者が恐れるのは当日荷物がオーバーし積み残しが出てしまうこと。
そのため、荷物量が曖昧な場合は少し大きめのトラックを抑えることになります。
荷台に無駄なスペースを作らず、ちょうどいい大きさのトラックを使うためには、見積もり時に正確な荷物の量がわかる必要があります。
もちろん、荷物量全体を減らすのも有効な手段です。
不用品は早いうちに処分しておいたほうが、引っ越しの準備もスムーズに進みます。
オプションの内容をよく確認する
オプションは意外と高いです。たくさんのオプションをつけてしまうとそれだけで高くなってしまいます。
不要なオプションがないか、自分でできることはないかよく確認してください。
オプション料金は引っ越しそのものの料金とは違い、明確に価格が明示されていることが多いです。
引っ越しのオプションとしてよくあるサービスには次のようなものがあります。
・洗濯機の着脱
・家電のセッテイング
・家具の組み立て
・ハウスクリーニング
・荷造り
・荷解き
・不用品処分
・ダンボールなどの梱包資材提供
・要らなくなったダンボールの回収
・各種手続き代行
・保険
これらのサービスにお金がかかるかどうかは業者によって違います。
また、オプションや割引、特典については時期によって有無が異なる場合もあるため、それぞれの業者に直接確認するようにしましょう。
場合によっては、引っ越し業者に依頼せず、自分で専門業者に頼んだほうが安上がりになることもあります。どうするのが一番安くなるのか、色々比較してみましょう。